「それでは、本題に入るんだが……妃君は、今学校で様々な問題が起きている事を知っとるかね?」
「はい。学校の情報が流出したり、学校にスパイが進入したりしているんですよね。」
「そうだ。そこで、その様々な危険から生徒たちを守るために立ち上げたのが、この『学校警護係』なのだよ。」
「じゃあ、コンビっていうのは…?」
「あぁ、それはの……森野君、メンバーを紹介してやってくれ。」
警視総監は、私をここまで案内してくれた人に指示をし、
その人は奥の部屋から男の人と女の人を呼んだ。
そして、自己紹介をしてくれた。
「俺がS.S.P.の係長の森野一樹(モリノ カズキ)だ。35歳。よろしくな。」
この人が、さっきの私を案内してくれた人。
ってか、係長だったの?!
なんか、すいません…。
「俺は捜査官の都築新也(ツヅキ シンヤ)。28歳。よろしく、妃ちゃん♪」
この人は、奥の部屋から出てきた男性の方。
タラシっぽい感じがする…。
あんまり近寄らないようにしよ…。
「私は都築さんとコンビを組む日下部依子(クサカベ ヨリコ)。25歳。わからないことがあったら、なんでも聞いてね。あと、都築さんには近付かない方がいいわよ。」
やっぱり…。近付きません!
この人が、女性の方。
すごく美人で頼れるお姉さんって感じ!
「ちょっと依子ちゃーん!俺が危ないヤツだって思われちゃうじゃーん!」
「都築さんは危ないヤツです。女子高生なんて近付けたら、何するかわかりませんから。」
「何もしないよー」
ひぇぇぇ。
やっぱ、近付かないようにしよ。