「コンビって何?」
「は?お前頭わりーな。コンビっつーのは、『二人の組み合わせ』のことだよ。」
「そういうこと言ってんじゃないの!話が読めないんだけど!」
私がそう叫び終わってすぐ、奥の部屋から年配の男性が入って来た。
「いやー、すまんの。仁科君の方が早かったから先に説明していたんだよ。」
「誰?このおじさん。」
「アホッ」
その言葉と同時に、私はこいつに頭をボカッと殴られた。
痛ー!
女の子に何してくれんじゃ!
「この方はー…」
「仁科君。いいからいいから。私が悪いんだよ。」
そう言って、おじさんは私に近付いてきた。
「私は警視庁警視総監の杉原典明だ。これから世話になるぞ?」
そう言って、優しい笑みを浮かべるおじさん。
えぇ?!この人が警視総監?!
私、なんて失礼なことを…!
ん?ってことは……
「みさのおじいさん?!」
「おっ、みさと友達なのかね?」
「あっ、はい!隣の席で…」
「そうか。仲良くしてやってくれんかの。」
「もちろんです!」