獅子座の彼に恋をして



「重たい男っているんやなー」


店長が言う。


「もぉ疲れた…」


「でも好きならそれも嬉しいんだよ
だから泉は巧くんのこと好きじゃないって」


「でも別れられんてことはすきなんだよ」


遠藤さん。嫁と1人の子持ち。


そんな遠藤さんに店長は言う。

「遠藤さん、奥さんは重たい人でした?」



「いや、そんなことないですよ」


「俺の奥さんもそんなことないしなぁ
でも重たいのって女って気がしてたけど
男でもいるんだねー」


「逆に泉は冷めてるしね」

「奈々は重たいけどね」

「うーるーさーいー!!」


「塚本さんはおるん?彼氏」


「いません、」




「もぉ彼氏の話やめよーよー!!」



あたしの一言から

話は仕事の話に変わる。



「本城さんは今接客態度一番いいよ」


店長が言う。


「そーです?やった♪」


「問題はチーク」


やべ、


あたしがものすごく嫌な顔をする。


「冗談だよ」


「はっ!!」


「化粧は女のこはしたほうがいいよね」


奈々はまったくしない。

「だってめんどくさい」