バシッ
あっ!!!
明らかに叩いた音がして、私は急いで飛び出した。
「…な、何してるんですか!!」
私が出たときには、赤くなった自分の頬をさする神崎さんと、4人の女の先輩がいた。
「え!?桜木さん!?」
驚いた顔で私を見る神崎さん。
「誰?」
「今、取り込み中なんだけど…」
「ジャマしないでもらえる?」
私を睨むように見る先輩達。
~っ怖い!!
怖すぎる!!
私は自分の体が震えているのに気付いた。
早く…っ
この状況から神崎さんを助けなきゃ…
…あれ?
私は、神崎さんにギュッと腕を掴まれた。
痛い…っ
そんなに怖いのかな…?
だったら、いっそう早くしないと!!
私はこのとき、神崎さんが勝ち誇った笑みを浮かべていたのに気付くはずがなかった。
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