「なぁ、陽菜…」

「嫌い!」



でも…



「悪かったって…」

「嫌い!」



やっと結ばれた私達。



「悪ぃって…
陽菜が俺のものだって見せびらかしたくなるだろ?」

「だからって、あんなやり方する成弥嫌い!」

「誰にも渡したくねぇんだよ」

「私の気持ちも考えてよっ!!」



きっとこんなことが多々あるはず…



「もうやらねぇって…」

「成弥…」



それでも、この繋がれた手のように…



「陽菜が…好きなんだよ。
初めて好きになった人だから、加減分からねぇんだよ…」

「…私こそ、言いすぎた」



ずっと一緒にいようね?



「成弥…私も好きだよ」



離したら許さないんだからね?



「当たり前」



そうして、キスが降って来るんだ。



甘くー…

優しいキスの嵐ー…



私はもうメロメロだ。

抜け出せそうにない…



「だいすき」




いつか君に贈るよ…

一輪の赤いチューリップ。




END

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