キミは絶対、俺のモノ。




なーんて、大言壮語をどーんと吐いた私ですが。

チキンな私にできることといえばこれくらいなんです。


唯一の攻撃技。



「───」



無 言 で 睨 み つ け る 。


残念ながら今は霧島くんのおかげで(霧島くんのせいともいう)、私は腸が煮えくり返りそうなほどの悔しさを抱えているので、涙目になってしまっている。

が、それを差し引いても多分迫力は出せた…と思う。


平気だ。

某・国民的(いや世界的?)携帯する獣ゲームの"にらみつける"は鋭い目付きで怯えさせて相手の防御を下げるんだ。


霧島くんの防御が下がるなんて正直想像できないけど(だって霧島くんは存在そのものがチートだ)、じわじわとしつこく粘ってやれば、それなりの効果は得られるはずだ。

(そうであってほしい。)(…そうであってくれ。)


そうだな。

…それか。


あれだ。

"目は口ほどにモノを言う"ってやつだ。


一生懸命睨みつける(っていうとおかしい気もするけれど)、きっとこれで私の目も言いたいこと(霧島くんこんにゃろう!)を行ってくれるはずだ。


(じゃ、邪気眼よ今こそ…!)


私の心のなかは荒れに荒れているが、そんなことはおくびにも出さず、私は物言わぬ貝になりたい的な気分で不言を貫く。