キミは絶対、俺のモノ。




「だめ。そんなの許さない。」

「なんで…」

「君には質問権を与えたつもりはないよ。」



いや、そんな素晴らしいもの、一度たりとももらった覚えがないんですが。


いきなり話し始めたと思えば"いやだ。だめ。許さない。"なんていう、霧島くんお得意の王様ルールが発動。

どこまでも肩身の狭い私は、その流れにあわあわとするばかり。

(下手に逆らえば地獄を見ることになる。)



「まったく、君は少し口が過ぎるんじゃない?」



うわあ、もうこうなったら誰にも止められないよね。



「俺は君にいちごオレを買ってこいって頼んだの。」


「俺の奴隷なら大人しく黙ってとっとと買ってきなよ。」



あーあーまあ、よく喋ること。


だいたいさ、話はうんと戻るけどさあ?

ひとに物事を頼むのならそれ相応の態度ってもんがあるでしょーが。


それを霧島くんときたらひょいひょいそのステップを乗り越えて最初からクライマックス。

ただ買ってこい。それだけ。


たしかに要点だけを述べるのはすんごくわかりやすいし効率的だとは思うけど、そこを人間の感情面にまで当てはめようとするのは大きな間違いってもんだ。



「───」



頭ごなしに命令ばかりされたら、余計に反発したくなるってのがひとの性でしょう?