その感覚は達成感からくるものなのだろうか。
私は自他共に認める臆病者だから。
きっと、心臓は人並み以上に小さくて、だけどいざという時には、これでもかってほど大きくなって、私の行動を妨げる。
だから、ね。
「───」
「───」
この沈黙は痛い。
ああもう、なんで黙ってるのさ。
一方的に霧島くんを攻め立てる。
私の心のなかは大荒れだ。
くそう、こんなとこにいたくないっつーの。
私が勇気を、なけなしの勇気を振り絞って発言したじゃないか。
その発言についての返答はないのですか。
そんなスカした顔しちゃってさ。
私の前で貴方の魅力とか、解せませんから。

