キミは絶対、俺のモノ。




ていうか。

危うく私ってば華麗にスルーしそうになってましたが、あぶないあぶない。


許すまじ、ゆゆしき事態が起きてましたよ今!


聞きました?

今の聞きました?


──なんなんですあの間は。


意味深に言葉を溜めやがって、霧島くん貴方 強力な必殺技でも繰り出すおつもりですか。

(ちなみに初期装備な一勇者の私に、ラスボス級の貴方は相手がわるすぎます。)


──しかも最後の。


『…尼崎サンなんて、ね。』の『なんて、ね』!


私そこに明らかな霧島くんの悪意を感じましたよ!

吐き捨てるようにひとの大切な名前呼びやがって!


本人はうまく隠してるつもりなんだろうけどね、──いや霧島くんだから違うか。



「フッ」



ほら見ろ。

あからさまに私のこと見下してらぁ。