キミは絶対、俺のモノ。




「いいよ、特別に教えてあげよう。」



こんな時ばっかり優しいのですね、霧島くん。

どうせなら普段からきめ細かいご配慮を希望しますよ。私。


ツンデレじゃないけど、そんなの全然、嬉しくなんかないんだからね!


私の内心なんて(こんな時ばっかり)気づきもしない霧島くんは、「答えは簡単だ。」どこか得意げに言う。


その姿に私はこっそりと呆れ顔をする。

(あれだ。)(なんか顔が整いすぎてるから無駄に決まってて…その、"ドヤ顔"に見えるんだよね。)



「それは、だ。

なによりも俺が不愉快だからだよ。他人ならまだしも、…尼崎サンなんて、ね。」



で す よ ね 。

霧島くんに馬鹿だ阿呆だ言われる私でも、貴方の気分が害されるのではーってことくらい、想像つきますもの。


(大抵、ジャイアニズムに則れば正解だ。)