キミは絶対、俺のモノ。




「いやー、まさかほんとうに言ってくれるとは。くくっ、まだ笑える…。」



なんだろう。

頭とか容姿とかがぶっ飛んだひとって、笑いのツボもおかしいのかな。


少なくとも、私は霧島くんにここまで笑われる筋合いはないと思うんだ。



「あー、尼崎サンって妙なところで素直なんだね。」



笑いすぎたのか、目尻にキラリと光る程度に溜まった涙が色っぽいのがこれまたむかつく。


私が同じ状況に陥ったとしても、ここまでの好条件は揃えられないだろう。


見るも悲惨な状況に違いない。

思わず、目を瞑りたくなる衝動に駆られるくらい。


(想像するだけ無駄というか、自分自身を追い詰めるってものだ。)