キミは絶対、俺のモノ。




え、でも、私、今お弁当食べてる最中だったんだけど。

(実は毎日お昼は空き教室で霧島くんと食べることを強制されています。)


私のお弁当、蓋開けたままで只今絶賛放置中なんだけど。


待って、今日のお弁当、お母さんに土下座してまでして作ってもらったオムライス(玉ねぎなし)が私を待ってるんだけど、ちょっと。



声に出さず、無言で、それでも必死で目で訴える。

(だって)(口のなかにはたこさんウインナー。)


ねえ、霧島くん。



「なに? 俺に文句あるわけ?」



縋るような思いで見上げた姿。


藁をも掴む思いは、空気すら掴めずにスカっと空を切った。

(駄目だった。)



ニヤリ。

三日月のように持ち上がる口角。


人を見下すかのような高圧的な目線。

未だにだらしなく口をもごもごさせる私を蔑むその目線。絶対零度。