「ほぎゃぎゃぎゃ、待って、待って。あと1分待って。」 「待った。」 「は」 「よし、行っておいで。」 ぽす、といつの間にやら財布(ちゃっかり私の)を渡されて、どんっと背中を押される。 (意外に力が強かった。)(い、息が…。) よろよろとよろけるも、後ろを振り返れば、無言で手を"しっしっ"とやられる。 ─…要するに、早く行けってことなんだろう。 (私ってば賢いからわかるんだよ)(…嘘です調子に乗りました) って、 霧島くん貴方それ待ったのうちに入らないだろ!