嫌だからに決まってるじゃない。 「そこまで徹底的にするには訳があるんじゃないかって」 二回目のチャイム――5時限目開始の合図だ。 「別にないわよ。ほら早く食べて途中からでも授業に出るわよ。」 弁当をしまい、包み直す私の手をガッシリ上村ちさとの手が握る。 「ねぇ、聞いてくれる?」