差し出された手を無視し、黙って腰を上げる。 この人は、この人は、お兄ちゃんじゃない…… お兄ちゃんはこんな軽い人じゃない。 もっと、紳士的だもの。 分かってるのに、似すぎて…… 「一人で、帰れますから……」 どうしよう、目の前がボヤけてくる。