ダブルハーツ



「えっ?あっ仲根さんっ!!」


「あげるわ」


弁当を押し付けられる。


「仲根さんは?!」

「いい、いらない。それより――目が真っ赤よ。泣いたの?」


気付かれてた!


「心配して……くれるの?」

「してないわ」


そう言い残し、仲根さんは後ろ姿を見せて行ってしまった。

お弁当の中に視線を送る。
なんて彩りのあるお弁当なんだろう。
目で見るだけでも、温かみあるバランスの取れたお弁当。
両手に包んで温もりを感じる。