ダブルハーツ






梅雨の終わり頃の天気晴れってところだろうか。
憎いほど、青と白のバランスがとれた綺麗な空が澄みきる朝、教室に入ると妙な噂でざわついていた。
一体なんだろうか、と耳を側立たせたくなるが、どうせくだらない話しに決まっている。


席へ直行する私の前を二人の女子生徒が近寄って阻んだ。


「仲根さん、お聞きしましたか?」


だからどうしてこの子はいつも私に、上流貴族のような固い口調で話すの。


「聞いたって何を?」