明葉 side 陽が落ちかけている。 大部屋の隅で、窓から暖かい色の陽射しがはいりこんでくる。 ベッドに横たわる私の母と同じ世代の人には点滴のチューブが繋がれ、よく眠っている。 その手をアサトの骨張った手が優しく包み込んだ。 「お前が出ていってからというもの、数日……何度も入退院を繰り返しているんだ」