ダブルハーツ



バッグを肩に掛けて横をすり抜けようとしたが、


「話が終わってない!」


肘を捕まれる。


「俺は知ってた!君の気持ちを……でも俺は夕夜しか見えていなかった」

「今更、そんなこと言ってどうすればいいっていうのよ」

「すまなかった」

手を振りほどき、まっすぐ店のドアへ走った。