ダブルハーツ



「だ~か~ら違うって!!」


やり返してやったぞ、といった感じで仲根さんの口角が笑う。

遠川さんはよく相談に乗ってくれるだけの人。
時々お兄ちゃんに間違えてしまいそうになるけど――恋愛対象としてそんなっ!
仲根さんは意地悪だ!


「あっ、そろそろ次の講習はじまるわ」

仲根さんは腕時計を見せながら、時間が迫ってきてることを教えてくれる。


「じゃあ早く行かなくっちゃっね」


私たちは、屋上の扉へと走った。