ダブルハーツ



空き教室のドアを彼女が締めるなり、私は、腕を組んで振り返った。


「どうしてって……どうしてだろ?」


目をぱちくりさせ、はにかむ。


「なんか同じにおいがしたんだよねぇ」

「そう……」


私と彼女は肩を並べ、滴り落ちる雨粒を眺める。