ダブルハーツ



眉間に皺を寄せると、目頭が痛む。
目を押さえると、タオルを差し出された。
受け取ると、手の平に冷たさが広がる。


「いっぱい泣いたからね」


冷やしたほうがいいと、勝手に部屋の奥へズカズカと入る。
ルームテーブルをに盆を置き、


「よっこいっしょ」

おじさんくさい言葉を発して、胡座をかいた。


「ちょっと誰が入っていいっていっ――」


こういうタイミングが悪い時に限って、私の空腹は鳴る。


「やせ我慢は体によくないよ。ほら、おいで」