俺が態度悪くしている
はずなのに

初対面のはずなのに
龍は優しく微笑む。

その微笑みがやっぱりどこか
友莉に似ていて、またムカついた。

そして、そんな事を考えたり
皆で色々な事を話しているうちに

電車はあっという間に
目的地に着いた。

この時の俺は時間を
ただ早く感じるだけで本当に何も気づかなかったんだ。

友莉の思いも龍の思いも。
全て何も気づかなかったんだ。