初恋ノ詩 1

その名前を聞いた瞬間友莉の顔がハッとした表情になり、そこに影がさした…………

ような気がした。

また俺の勘違いだろうと軽く流す。

だけど何故か罪悪感を感じ胸が痛んだ。

よくわからない感覚に教われた俺は友莉の声で我にかえった。

「理穂かぁ………うん。理穂なら結構わかるから。じゃ色々とつかんどくね。」

「おぅ。ありがと。」

俺がお礼を言ったあと、友莉はニヤニヤしながら言った。