初恋ノ詩 1



やっぱり……
龍でいいんだよな?

そう思い込んで納得した。

でも何故か残念な感じもした。

だけど友莉はもう一度

「海…里。」

そう、また一粒涙を流しながら
俺の名前を呟いた。


その言葉に俺は戸惑う。


どうして……
俺なのだろうか。

そしてごめんねって…何だ?


だけど……
たま、たまだよな。


そう思い納得しようとした。

そして電車は目的地を目指して
まだ動き続ける。