「海…里…」 一瞬理穂が口にしたのかと思い 嬉しくなった、けど理穂じゃなかった。 俺の名前を呼んだのは ……涙を流した友莉だった。 ……?! 何で、何で友莉が俺の名前を…? 龍じゃないのか? 一体どんな夢を見ているのだろうか。 「龍……ごめんね。」 おれが考えを巡らせていると また友莉がそう呟いた。