初恋ノ詩 1



「海…里…」

一瞬理穂が口にしたのかと思い
嬉しくなった、けど理穂じゃなかった。

俺の名前を呼んだのは


……涙を流した友莉だった。


……?!
何で、何で友莉が俺の名前を…?

龍じゃないのか?

一体どんな夢を見ているのだろうか。


「龍……ごめんね。」


おれが考えを巡らせていると
また友莉がそう呟いた。