初恋ノ詩 1



「やっぱり…駄目…だよ…ね
全部…忘れちゃって…るから
私の事…も昔の思…い出も……
約束…も…

全部、全部…もうない…から…っ!!」


涙は留まらなかった。

哀しみはずっと押さえていたぶん留まらず

ただ流れていくだけだった。


静かに泣きじゃくる友莉の
隣に龍が座り、友莉を抱き締める。

二人の乗っている機体が揺れた。