初恋ノ詩 1



「どうしたの?」

私は一応龍に聞いた。

言いたい事はわかっていた。

「さっき俺のソフトクリームを
最初に食べたのは理穂が
海里のソフトクリームを
食べていたのを見たからだろう?」


やっぱり……


「何の事?」

私はわからないフリをした。

でも龍はずっとこっちを見てくる。

私は

しょうがない……

というふうに
その沈黙を破った。