『……ってぇなぁ』


杏南『ご…ごめんなさい!!!
大丈夫ですかあ???』


『大丈夫だけど…てかお前
同じクラスの川瀬だろ??』


杏南『そうですけど…
てかもう名前
覚えたんですか?!?!』


『だって川瀬となりじゃんっ』


杏南『えぇっ!?!?なんか
ごめんなさいっ
あなたのお名前は…???』


『俺の名前は佐々木裕<ササキユウ>
ちゃんと覚えとけよ???』


杏南『わかったよおっ
てああっ!!!!!
杏急いでるんだったっ
あ、佐々木くん
音楽室どこかわかる???』


裕『ちょうどこの場所の
4階だよ』


杏南『ありがと佐々木くんっ
んじゃまたあしたあっ』


たったったった







裕『…なんなんだアイツ??』



あー急げ急げっ
遅刻するーっ!!!!


そいえばさっきの佐々木くん
野球部のユニフォーム着てたよねえ
ってことは野球部かなあっ???


それになにげかっこよかったっ


杏の好みかもおっ


名前覚えられてたの
うれしかったなあっ


でもまだ入学式はじまって
あんまりたたないのに…


この期間で
覚えてくれてたんだあっ


杏南はこの時、
野球少年に恋するなんて
予想もしてなかった


*