「希、今日どっか寄り道しよっか。」親友の亜美が笑顔で話しかけてくる。

私は中田希、高校2年生。
今青春を生き抜く女の子だ、という言葉は余計かもしれないけど、、、。

「ごめん、今それどころじゃないんだ。。。」私は暗い声で言う。

このテストの結果をお母さんに見せたら、外出禁止令が出されるだろう。

47点。このとてつもなく残酷な数字。私はこの数字をボーッと見つめる。
「あっちゃ~、47点かぁ。確かにそれどころじゃないね。ファイトッ!!」

この亜美の明るい声からして、きっと亜美は良い点数だったのだろう。
亜美は普段から優秀だし、可愛いし、結構人気がある。運動だって得意だ。

なのに私ときたら、勉強はいまいち、顔もどちらかと言えば幼さが出てるし、運動は完璧に×だ。

「どうしよう・・。見せらんないなぁ。こんな点数。」

私は思い足取りで家路に着いた。