今日はやけに仕事がはかどらな い。 生徒会室で、次の生徒会総会 の資料を作成していた。 カンナは、あの日以来必要以上 に俺に近付かなくなった。 俺としてはありがたい。 納得してくれたんだろう。 俺は、ふいに外が気になった。 いつもなら気にもならない外に。 生徒会の仕事がはかどらないから だろうな。 俺は、窓の方に目を向けた。 小さな街灯が照らしだす校門。 心和の姿が目に入る。