次の日から、わたしは彼方を
見送る生活が続いた。

理事長のおじ様と教員のパパ
の判断で、相手の男子生徒の
処分が決まるまで、休むように
言われた。


おじ様もパパも退学処分と言い
放った。

だけど、彼方が怒り狂ってる
ふたりを落ち着かせるように
意見した。

 「本心は俺も退学処分にして
ほしい。いや、それ以上の償い
をあいつには求めるよ。心和の
前に二度と現れる事が出来ない
くらいな・・・。
でも、でもここであいつを退学
にしたら、心和が逆恨みされて
また何か嫌な目に遭うかもしれ
ない。そのくらいする奴だよ。
あいつは。
俺が守ってやるって誓っておき
ながら今回だってこんな目に。」

彼方の瞳に滲んでる涙。

わたしは、背中から彼方を抱きし
めた。


結局、他言しない事を条件に
おじ様の配慮で、転校扱いで
あの男は学園を去って行った。