わたしは、引きずられながら 彼方のいる生徒会室を眺めて いた。 「彼方ーーーー!!」 わたしの叫びは真っ暗な校庭に 消えていく。 男は言ったんだ。 「君、会長のお気に入りだよ ね。俺あいつには、いつもいじ められてるんだ。かわいそうだ ろう。慰めてよ。」 男のニヤニヤと笑う顔が気持ち 悪かった。 慰めて。 子どもを慰めるように 『いいこ。いいこ』 って頭を撫でてあげればいいって 事じゃないくらいわたしにも わかってる。 男の言う慰めて。 その言葉の意味にゾッとした。