つぎの日、真っ赤に腫れた目
が余計に気分を最悪にしていく。
朝から、氷で冷やして、
昨日のパパの言葉を思い出して
は泣けてきて・・・。
最悪で、最低な朝。
そんな朝、
いつもなら、絶対迎えに何て
来てくれないのに、
いつもならわたしが押し掛けて
むりやり一緒に登校してたのに。
それなのに・・・。
ピンポン♪
ってチャイムが鳴ったんだ。
「あらっ。彼方君がうちに来る
なんて久しぶりねぇ。」
玄関から聞こえてくるママの声。
「彼方???」
わたしは、慌てて階段を
駆け降りた。
リビングには、制服姿の彼方
がパパと話してて。
久しぶりに見るこの光景に
さっきまでの最低最悪な朝が
ちょっとだけ、テンションが
上がったんだ。
わたしは、手に持ってる氷を
慌てて隠してた。



