家についた時、親父達が支度 を済ませて待っていた。 「彼方、急いでこれに着替え なさい。」 おふくろがスーツを俺に押し付 けた。 「制服でいいよ。」 「そういうわけにいかないの !!早くなさい!!」 おふくろから、スーツをうけ とると、急いで袖を通した。 約束の時間からは遅れたが、 心和の家に到着した。 思っていた通り、心和は パニックになっていた。