俺は、親父さんを学園の玄関 まで見送ると、生徒会室に急 いだ。 学園の事がどうとかではなくて。 カンナとの関係を清算しるため だ。 本当、自分が嫌いになりそうだ。 自分の利益のためにカンナを利用 して捨てる。 そんな最低な男。 こんな俺に心和を任せようと思 っている親父さんに申し訳ない。 それでも今、俺に出来ること。 それは、カンナときっぱり別 れること。 まず、そこから始める事くらい しか今の俺には思いつかない。