俺はリビングのソファーに腰
かけてる親父さんに聞いたんだ。

心和との結婚を望んでいる事が
本当か。

親父さんは、ビックリしたような
顔で俺を見た。

でも、俺もいたって真剣なわけ
で。
親父さんの返事次第で俺たちの
これからが決まるんだから。


親父さんは俺の前で、無言で
うなづいた。

俺は、ある覚悟を決めた。

そんな時だった。
勢いよく階段を駆け下りて
君が現れたのは。

目は、真っ赤に腫れている。

そっと背中に隠した氷に
気付かないふりをしたんだ。