LOVE ♥LOVE♥LOVE   俺様幼なじみが旦那さま!?

周りも暗くなってきた頃、
わたしが怖いもの嫌いなの知っ
てて留衣がお化け屋敷にわたし
を引っ張る。

 「ムリ。ムリってば。」

入り口で意地でも動かないわたし
に留衣も意地になってる。

 「近藤君と入ればいいじゃん。」

 「もちろんそうするよ。」
 
 「ならなんでわたしをひっぱるの?」

 「いいから。」

 「よくない。」

後ろの方で、男ふたりは笑ってるし。



 「光田、俺にしがみついてて
いいから。」

桜井君がわたしの横にスーって
立ってくれて。
そして腕を組みやすいように
ポケットに入れてくれてる。

 「でも・・・。怖い。」

本当は、抵抗あったんだ。
彼方以外の人と腕組むの。

わたしが、しがみついてたのは
彼方だったから。
彼方は特別だったから。

そんなわたしの戸惑いをよそに
留衣がわたしの腕を桜井君に
絡ませた。