周りも暗くなってきた頃、
わたしが怖いもの嫌いなの知っ
てて留衣がお化け屋敷にわたし
を引っ張る。
「ムリ。ムリってば。」
入り口で意地でも動かないわたし
に留衣も意地になってる。
「近藤君と入ればいいじゃん。」
「もちろんそうするよ。」
「ならなんでわたしをひっぱるの?」
「いいから。」
「よくない。」
後ろの方で、男ふたりは笑ってるし。
「光田、俺にしがみついてて
いいから。」
桜井君がわたしの横にスーって
立ってくれて。
そして腕を組みやすいように
ポケットに入れてくれてる。
「でも・・・。怖い。」
本当は、抵抗あったんだ。
彼方以外の人と腕組むの。
わたしが、しがみついてたのは
彼方だったから。
彼方は特別だったから。
そんなわたしの戸惑いをよそに
留衣がわたしの腕を桜井君に
絡ませた。
わたしが怖いもの嫌いなの知っ
てて留衣がお化け屋敷にわたし
を引っ張る。
「ムリ。ムリってば。」
入り口で意地でも動かないわたし
に留衣も意地になってる。
「近藤君と入ればいいじゃん。」
「もちろんそうするよ。」
「ならなんでわたしをひっぱるの?」
「いいから。」
「よくない。」
後ろの方で、男ふたりは笑ってるし。
「光田、俺にしがみついてて
いいから。」
桜井君がわたしの横にスーって
立ってくれて。
そして腕を組みやすいように
ポケットに入れてくれてる。
「でも・・・。怖い。」
本当は、抵抗あったんだ。
彼方以外の人と腕組むの。
わたしが、しがみついてたのは
彼方だったから。
彼方は特別だったから。
そんなわたしの戸惑いをよそに
留衣がわたしの腕を桜井君に
絡ませた。



