LOVE ♥LOVE♥LOVE   俺様幼なじみが旦那さま!?


でも、そんなわたしが楽しめる
ように一生懸命パンフレットを
覗き込んでくれる桜井君に、
心がドキドキとはちがうけど、
なんかね、ざわめいたんだ。

そんなわたしを見透かしたように
桜井君の携帯が鳴りだした。

 「桜井君、携帯・・・。」

 「あっ大丈夫。メールだから。」

その着信音に、締め付けられる胸。
一瞬でも、彼方以外の男の人に
安らぎを感じちゃったから?

その着メロは彼方と一緒だった。


わたしは、桜井君と繋いでた手を
離した。

 「どうした?メールなら片手でも
見れるよ。 っていうか近藤からだ。」

慌てて、メールを確する桜井君。

 「あいつら~!!」

突然叫びだして、

 「行くよ。」
そう言って、さっき離したばかりの
手をまた握られて・・・。

そして、走り出したんだ。

 「ちょっちょっと・・・。
どうしたの???」