待ち合わせ場所は、公園の噴水
前。

いつもなら、いきつけの喫茶店
でお茶しながらの待ち合わせな
のに今日はちがうんだ~なんて
思ってた。

まぁ今日は留衣だけじゃないし
ね。

ちょっと、早くつきすぎて、
留衣の到着を待っていると、

 「おーい。光田~。」

って駆け寄ってくる桜井君が
見えたんだ。

 「おっおはよう。」

急に緊張してくる。

私服姿の桜井君は、いつもと
感じがちがくて、顔見れなかった。

 「行こう!!」

そう言って強引にわたしの手を
引っ張った。

 「ちょっちょっと!!」

わたしは飛んでいきそうな帽子を
手で押さえて、一歩先を歩く桜井
君の背中を見てた。

 「桜井君、留衣たちは???」