俺は、親父に詰め寄ったんだ。
心和を学園に残してほしいと。
親父もその気だったみたいだ。
でも、その親父から思っても
いない条件が出されたんだ。
心和の親父さんの再就職も面
倒みる。
心和ちゃんもこの学園に残す。
その代わり、お前は医者になる
夢を諦めて、この学園を継ぐよ
うに。
そして、心和ちゃんと結婚する
こと。
そんな条件おかしいだろう。
俺の夢なんて、まだどうなるか
わからない。
そんな夢なんてこの際どうでもいい。
あぁ親父が望むなら俺がこの学園
継いでやるよ。
でもな。
心和との結婚はムリだろう。
第一、心和が納得するもんか。
親父さんだってキレまくるだろ
うよ。
それでも、親父は言ったんだ。
お前らの結婚は両家が望んでる
ことだと。
そんな話し聞いた事もないぞ。
いつそんな話しになったんだ。



