俺は、息を飲んだんだ。 俺に任せるって言ったカンナ の姿を校門に見つけて。 何事もなく、通り過ぎる事を 祈ったんだ。 でも、それは叶わなくて。 俺は、カンナに呼びとめられる。 心和には、何も話さないでくれ!! その想いだけで、俺はカンナに ついていく。 一度も振り返らずに。 今にも、泣き崩れてしまいそうに なってる心和が想像出来たから。 振り返ったら、抱きしめたくなるから。 俺は、振り向くことが出来なかった。