深夜遅く、パパが帰って来たん だ。 ママに言われてわたしは、横 になっていた。 ママが、心和は、寝かせました。 って言っている。 わたし、起きてるよ。 でも、目を閉じて寝たふりを したんだ。 パパがそっと、わたしを確認 する。 締め忘れた、すき間から明かりが もれて、パパが立っているのが 見えたんだ。 パパは、真っ赤に目を腫らしてた。 とっさに、わたしは聞いてはいけない って思った。 耳を塞いで、目を閉じて。 でも、でもね。 聞きたくなくても聞こえたんだ。 パパの涙声が・・・。