生徒会室。 あそこに、ふたりがいる。 放課後、わたしは彼方を待って いた。 生徒会室が見えるこの廊下で。 どうしても、生徒会室には近寄 れなくて。 あそこは、わたしのいる所じゃ ないって、感じていたから。 寄り添いながら、ふたりが出て きたんだ。 副会長は、彼方にべったり身体 を預けて、それを拒む事もしない 彼方。 ふたりの姿は、わたしをどん底に つき落としたんだ。