とんでもないひと言を聞かされ
わたしは、パニック状態。

さっきまでの絶望的状況より
理解するのに時間がかかる。


 「彼方は?彼方は何って?」

 「彼方君も承知してることだよ。」

うそ!!


わたしと彼方が結婚!!
絶対ムリだもん。

彼方にはあんなに綺麗な彼女が
いるんだもん。


今朝だって、校門のところで
待ってたもん。

仲良くいつものように、わたしを
置いて消えていったもん。

一度も振り返らずに・・・。

わたしの中でそれだけ、彼女の
存在は大きかったんだ。