「よし、もう外も暗くなってきたし帰ろうか」



「うん」



外はもうオレンジ色に染まっていた。

もうじき夜になる。




「そういえばさ~早見くんとどう?」



「うぇっ?!」



「なにそれハハハっやっぱり岡本さんおもしろい」




急に振られた翔の話題に過剰に反応して思わず変な声をあげてしまった。



「馬鹿にしないで!」



「はいはい。っでどーなの?」



「どうって…んーふつー?」




「なにそれ。まぁ上手く言ってるんだね」




「まぁ」




瀬川くんは優しく微笑みながらいった。



ホントにお兄ちゃんみたい。




だけどあたしには遠くのほうを見てどこか切ないようにも見えた。