「翔…」
まだ朦朧とした意識で由凛が俺の名前を呼んだ。
久しぶりに聞くその声、俺を呼ぶ、すこしだけ掠れた声。
1ヶ月もたっていないのにもう何年も前に聞いた気がして懐かしく感じる。
切なくて愛しい。
「あ、あたしどうしちゃったの?」
「溺れた。熱中症か貧血あたりでふらっときたんだろ?」
「そうだったんだ」
フツーに喋れてんじゃん。
ただ話せたことだけで満足してる俺は恋愛初心者のヘタレか?
情けねぇな。
「翔が助けてくれたの?」
「まぁ…な」
答えずらいのはあいつがなにも知らないから。
俺が…
何度も無理矢理奪ったことがあっても今はなぜか気まずくてなんていえばいいかわからない。
でもあれは人命救助だ。
しょうがなかったんだよ…
聞こえもしない心の中で言い訳するなんて俺は馬鹿か?
まだ朦朧とした意識で由凛が俺の名前を呼んだ。
久しぶりに聞くその声、俺を呼ぶ、すこしだけ掠れた声。
1ヶ月もたっていないのにもう何年も前に聞いた気がして懐かしく感じる。
切なくて愛しい。
「あ、あたしどうしちゃったの?」
「溺れた。熱中症か貧血あたりでふらっときたんだろ?」
「そうだったんだ」
フツーに喋れてんじゃん。
ただ話せたことだけで満足してる俺は恋愛初心者のヘタレか?
情けねぇな。
「翔が助けてくれたの?」
「まぁ…な」
答えずらいのはあいつがなにも知らないから。
俺が…
何度も無理矢理奪ったことがあっても今はなぜか気まずくてなんていえばいいかわからない。
でもあれは人命救助だ。
しょうがなかったんだよ…
聞こえもしない心の中で言い訳するなんて俺は馬鹿か?


