だから気づいたときにはライバル意識してた。


俺にはないモノを持っている叔父さんが羨ましかった。

そんな叔父さんに負けたくないと思うようになってた。


それが今嫌味を言ってしまうようになった原因なのかもしれない。


「わかりました。注文とってきます」


嫌々ながらも仕方なく注文をとりにいった。


「ご注文はお決まりでしょうか」


冷静に、いつもどおりに。


「えーっと焼きソバを5つとカキ氷を5つ。味は…ってええっ?!」


予想通りの相沢さんの反応。


そして周りの反応。


「翔くん…なんでこんなところにいるの?」


「知り合いが手伝ってほしいって言うから短期間だけどここでバイトすることになってるんだ」


冷静に。


俺、今フツーだよな?
動揺してるように見えねーよな?


注文をとって気づかれないようにさっさとその場から立ち去った。


あんまり長くいると自分の気持ちが暴走しそうで恐かったから。


久しぶりにみたあいつの顔はかわらず整っていて、クールで涼しげな顔だった。


俺の顔みて一瞬驚いた顔したけど。