…なんて無意識にあいつを思い出してる俺はどうかしてる。


今はバイト中。集中しろ。


頭の中で自分に言い聞かせて悶々と働いていた。


昼になり人手が足りなくなるほどの激混みの中、君はは現れた。


一瞬目を疑った。


だけど見間違えるはずなんてない。


俺の心をかき乱す女。


由凛…

俺は気づいていないフリをして冷静さを保っていた。


なのに…


「翔、一番奥のせきに注文とってきて」


一番奥の席…


由凛たちのとこじゃねーかよ。