小さい頃からなにかとお世話になっていてもちろん俺の性格を知ってる数少ない信用できる人。


浅木さんの前では黒い俺を隠す必要もなく、あまり気を使わずにすみから楽だ。


浅木さんからしたら敬語を使っても憎まれ口は減らない生意気なガキってところかな。


「ご注文はおきまりでしょうか」


いつものように海の家にたくさんの人が訪れる。


その大半が女だけど。


「かしこまりました」

ニコリ。


今日も完璧な王子スマイル。

それにころっと騙される単純な女。

この笑顔に騙されなかったのはあいつくらいかな?